AlphaGo vs カケツ 序盤検討 第2局

柯潔(カケツ)戦第2局です。
AlphaGoは黒番です。
自分の情報量が少なかった意味があり、少し再編集しますね。

棋譜1

 

黒がAlphaGoです。3・7・11手目が注目です。
3が意外だが、存外三々を好むのだそうです。
第一局目は柯潔氏が同じ三々を選んでましたね。

5手目は好きな低いカカリです、手抜くとここからカケる実戦例が多い。
対する白の応手6が「分からんからオマエに聞くわ」と言ってるようにみえました。
そして黒の答えはケイマ受け。
人間界ではケイマはややぬるいの印象、今後見直されるか?

右上隅に移りカカリから11とつけました。
人間界では二線にスベってくすぐるものです。
しかしAlphaGoは二線スベリはほとんど打たない。
今回も11とつけたが、全局的な意味があったか。

棋譜2

黒は5と渡って、7と勢力の境界を押す展開。
この時には黒の配石が生きてきている。
つまり黒は上辺を広げる主張をできるが、白は右辺の発展性を制限されている。

次の白8が様子見で、うまいと一瞬思ったが。
この後の展開をみると、これが悪手だったのか?

棋譜3

1のカケは形、2はやむなし、3は今がタイミングです。
そして黒5ですが、この瞬間、柯潔氏の表情がガラッと変わったのが記憶にあります。
三局を通して思うんですが、柯潔氏はリアクションが素直ですよね。
これは打たれてみればなるほどな手です。
我々アマチュアだと伸びる先入観が邪魔して見えない。
でも柯潔氏は見落としてはいけないのでしょうね。
打ちようがなくなり、やむなく下辺10に転戦です。

AlphaGoは、かなりの早期にこの5を見切ってるいると予想する。
部分の読みは一通り読み切って、細やかな手順を正確無比に組み合わせてくる。
AlphaGo(黒)が打ち易くなりました。

補足


一応補足図を入れます。白から黒石を取ることは可能です。
この石を取った図が白にとってよくない。
全体の問題でして、石を取って良くならないのが碁の神妙たる所以です。
最後の6はすぐ打ちません。
将来の効きであり、またコウザイでもある。

今回は一旦ここまでとします。
第三局はちょっと時間置いてから。
申し訳ないですが、ブログのデザインとか構成を優先させます。

AlphaGo vs カケツ 序盤検討 第1局

柯潔(カケツ)戦第1局です。
AlphaGoは白番です。

先に棋譜画像、後で文章という形式、序盤だけです。
1局目は唯一の作り碁で僅差でした。
柯潔氏の手に、はっきりした悪手はないものと思います。

AlphaGoの布石

対李世ドル戦で、四線の石にもカタをついたのが話題になりました。
その後も、頻繁にカタをつくのを見るので、中央志向なのかなと思った。
でも実際の布石ではAlphaGoは、結構三々も好むらしい。
相手の星打ちに対して、すぐに三々に入ったりもする。
でも星に三々でよしなら、初手星打ちを否定していることにはならないのか。
布石に一定の傾向はあるようだが、この辺りはどう解釈していいのかよくわからない。

棋譜1

白4・6のシマリはAlphaGo流です。
低いケイマ系のシマリだとカタをつかれるのを嫌うと言う意味だと思います。
対して柯潔氏は3・5・7と稼いできました。三々はAlphaGoの布石を意識したか。
8は普通でしょう。

棋譜2

2とケイマに外すのが常套手段。
白2・6・8、我々アマチュアはこの呼吸はまるごと覚えるべき。

棋譜3

黒は先手を取りたい、手抜きされたくない。
この場合、1・3・5の手順は正しそうです。
3は逆を切って断点を強調した。
白はシチョウ悪いがカカエを選びました。
黒待望の7は左辺星を打ちました。

やはり注目は白8でしょう。
近からず遠からず皆も次からこう打つですよ。
この8は一手の価値があって右辺と下辺、いずれかが地になることが予想される。

棋譜4

1は厚みの背というやつだが、左辺とどちらがいいのか。
打ち込みの着点は2でした。
5は効かない、そして白6がとても評判がよかったようです。
黒はここで長考しました。
5に問題があったのでしょうか?

よぎった図

かわす展開がよぎったけど、こういうのはうすいんでしょうね。
いや、こうなるかどうかもわからんけど。
下辺が大きくなるか。

棋譜5


1には相手せず2と捌いてきた。
出来上がりは、隅が大きいように見える。
17に一手かけるのがつらそうだ。
また5もハネの形とかわりたい所では。
右上より左上を打ったほうがよかったのだろうか?

20はたぶん読みの入った手。
もう一手かけて切ってきている、効きが多そう。
AlphaGoは味付け・味残しをよく見ていて、ただではくれない。
だまってつぐのでは、やはり甘いのかね。

突然ですが

疲れたので終わりにします。
この碁は僅差でした。
人間プロと3子違うのが本当なら、すごい大善戦ですよね。
実態はわかりませんけど。

ポナンザ敗れる 世界コンピュータ将棋選手権2017

Poznan Chainer とは

ポナンザは最近ディープラーニングを取り入れたことで話題でした。
それを節目として、Ponanzaからponanza chainerに呼び名を変えたのですね。
この記事ではポナンザとしましょうか。
結果からいうとポナンザは優勝できませんでした。

全勝優勝はelmo

優勝は全勝のelmoというソフトです。
私はこの名前は初めて聞きました。
優勝直後にソースを無料公開しているとか。
ダウンロードできるんですかね?

敗因予想

私、AlphaGoの強さを目の当たりにして、ディープラーニング最強と感じました。
ディープラーニングを組み込んだnewポナンザはなぜ負けたのでしょうか。

ディープラーニングは深層学習という言い方もします。
たぶんだけど、学習期間が短かったのじゃないだろうか。
また一概にディープラーニングと言っても、調整するのは人間だからね。
ディープラーニングの敗北とは私はとっていません。
ポナンザの肩を持つわけではないが、次回はこのようにならないと予想します。
別に特にポナンザのファンでもないしね。

しかしelmoの強さは疑いようがありません、だってそうでしょう。
elmo > ポナンザ >(?) 人間名人 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ただの将棋好き。
現時点の構図はこうなってますから。
年々、ソフトの強さは更新されているようです。
来年も楽しみです。

棋譜の感想

ぱっと見の素人感想でよければ。
まず不思議に思ったのはelmoが左側の金の動きをなかなか決めなかったことだ。
昔、自分が指していた頃は、やぐらか振り飛車かという感じで守りが固いほうが本格派みたいな感じだった。
バランスをとった布陣から空中戦を繰り広げるのが最近のあれなんですかね。
結局、金は右のほうにいったんは寄って。
ポナンザからの仕掛け、elmoとしては差し切り狙いという展開でしたね。
人間の感覚だと目途が立たないと攻撃というものは仕掛けにくいものかと思う。
そこを読み誤っているのがポナンザ側にはまだ改良余地がありそうじゃないですか?
神の域と呼べる域まではまだだいぶあるような気がする。
人間は基本的には抜かれてると思うけどね。

佐藤天彦名人 練習でもポナンザに完敗!?

2017年4月1日、佐藤天彦名人とポナンザ(Ponanza)との将棋対局が行われた。
将棋電王戦第1局ということです。
おなじみのドワンゴ主催のイベントになります。
結果は、ポナンザが名人に勝ちました。
将棋の現役タイトルホルダーとしては初の敗北。
その手数は71手と短かかった。

名人は今回あらかじめソフトを借りている。
ソフトの対局データがない不公平感をなくすためだ。
ソフトと練習対局を重ねることによって、対策や作戦を練るわけだ。
その練習において、ポナンザにはほとんど勝っていない、と名人は発言した。
将棋はとっくに厳しい手合となっていたのであろうか。
電王戦第2局は5月20日の予定。
佐藤天彦名人は第2局は自信ありと言っている。

ポナンザとは

ポナンザは将棋ソフトの中で、最強との呼び声の高いもの。
開発者は山本一成さんと下山晃さん。
人工知能と言って差し支えないと思います。
将棋や囲碁のプロというのは間違いなく天才集団。
彼らに勝つのは一昔前では考えられなかった。
森田将棋とか昔ファミコンであった。
あれなら私でも勝てたんだよね。
まあしかしその積み重ねが今に至った。
ポナンザは、さらにディープラーニング手法を取り入れた。

気になるアレコレ

李セドルさんが振駒したようだ。
あのアルファ碁(AlphaGo)との厳しい戦いの中、一勝をもぎとった韓国の囲碁棋士である。
あの時点では、李セドルさんの成績評価は必ずしも良いものではなかった。
しかし半年後のアルファ碁は、名だたる他の囲碁棋士たちに60連勝無敗を記録している。
後年振り返ったときに、歴史に残る一勝となりそうだ。
人 vs AI、という企画には欠かせないキーマンとなった。

なんたってあのアームですよ、見ました?
ツインなあやしいデザイン。
名人も目(?)を合わせないように苦労したんじゃないだろうか。
あれじゃ腹に力が入らない、AIサイドは番外戦術にも長けるか。
ちなみにあれ、一応名前がついてるんだけど、ダサくて覚えきれんのよ。
私が名づけるなら「ダブルアーム拳四郎!!」、どうすか、ダメすか。

今後はどうなるか

AIが更に邁進するなら、最善手を追求する事になろう。
もし完全解を導き出したなら、若者はそのゲームには魅力を感じないかもしれない。
その時は責任を取ってもらわねば。
より複雑でエキサイトなゲームをAIに作ってもらおう。
自らが答えを出せないほどの多様性、かつ人間に有利な。

AIの台頭により、どのような時代の変化が待ち受けるのだろうか。
まあ道場通いにいそしむ愛好家たちには、あまり関係なかったりするのだが。